たくさん悩んで新昭和

ウィザースホームで新築(2013年12月完成)しました。家づくりのことたくさん書いてます。

2×4工法の魅力

ツーバイのメリットは地震や火災に強いとか高気密とか色々ありますが、これらは現代の在来工法でも似たり寄ったりだと思います。最大の魅力は頑丈な躯体が「簡単に」得られることですね。

よくローコストメーカーの建築ブログとか読んでいると、営業さんは良かったのに職人さんがイマイチというか、設計図と違うとか、雑な仕上がりとかでクレーム付けたみたいな記事を読むことがあります。この問題の根幹は建築期間の短さにあると思っています。ローコストの建築期間は短いです。そこに複雑な注文を入れてしまう為に起きるリスクというか、伝達ミスや職人の技術不足が相まってオーバーフローが起きると思っています。

在来工法の不安は決められたものがないことですね。各メーカー独自の在来工法で、梁と柱をつなげる方法ひとつ取っても千差万別です。オプションで耐力面材も追加出来たり、どこに何が入ってくるというのが1棟ごとに違います。ローコストメーカーの現場監督では何十棟もチェックしてる人とかいるみたいですが、そうした監督に千差万別の仕様を点検出来るのだろうかという疑問もありますね。

反対に2×4は建築法で決められた工法です。「この場所にこの釘をこの間隔で打つ」という明確なルールがあるので、作り手も監督する方もシステマチックです。もちろん職人の技術不足や監督のチェックミスもあるかもしれませんが、作り方がシンプルであればあるほど、そうした管理リスクも減ると思うのです。

決め手は解体屋さんです。古い家を壊す打ち合わせ中に「ちばっしーさんちはツーバイじゃないですよね?」と質問されました。解体屋さんいわく「在来工法は柱一本折れば全体が歪み出してあっという間に壊せるけど、ツーバイは端から地道に破壊し続けないと解体出来ない」とのことで、場合によっては在来工法より割高にケースもあるらしいです。逆に「古くなれば在来より壊れやすいんじゃないですか?」と質問すると「とんでもない。すごい大変です」とのこと。どうやらツーバイの耐久性が低いということはなさそうです。

壊しのプロが言うんだから間違いないと思います。