たくさん悩んで新昭和

ウィザースホームで新築(2013年12月完成)しました。家づくりのことたくさん書いてます。

フリーランスが住宅ローン審査に通るコツ

自営業者の住宅ローン事情

個人事業主、フリーランス、自営業これら全て同じ意味なんですが、公務員や会社員と比べて社会的信用は低いです。本人に何かあったら仕事が傾くので当然ですね。公務員や会社員なら何も問題ないんですが、自営業者が住宅ローンを組もうとすると色々大変です。借入限度額が申告書ベースなので一般的な自営業者はものすごく低いです。例えば「過去3年分の平均年収☓5年」とした場合、満足する借入額に達しない人は多いと思います。 

自営業者が家を購入する方法として一般的に言われているものは、頭金を多くするとか、年収を意図的(経費を外して)にUPさせるとか、HMの推薦する金融機関へしがみ付くとか色々ありますが、ちばっしーの場合は違った角度で計画していきました。

 

信用をつくる

やり方は単純です。店舗のある特定の銀行と長い間取引していくだけなんですが、自分の営業担当が付いてくれるぐらい、銀行から大切に思われなければなりません。

最低5年ぐらい取引していけば信用されると思います。出来れば地銀や信金など小さい金融機関ほうが大切にされると思います。

普通フリーランスがお金を運用しようと思ったら投資効率を最優先すると思います。株やFXとかですね。ちばっしーもこれらの投資に熱を入れたこともありました。実際そこそこ稼げましたが、結果的には本業が手薄になってしまったので失敗ですね。

そもそも情報収集したり勉強する時間がハンパないです。本業という幹を太くしようとしないで、枝や木の実を増やそうというのは無理があるってもんですね。 

ちばっしーの出した結論は「投資より貯金」です。株価のチャートに詳しくなったところで誰からも信用されないです。貯金になればリターンほぼゼロですが、その分信用を買ってると思えば良いわけです。「損して得取れ」ですね。

 

銀行が喜ぶ取引きをしていく

具体的に言うと、家の頭金を貯めたいという相談を窓口で行います。すると積立預金をすすめられるのでせめて5万円以上欲しいというか、インパクトを与えるために10万円出来たら良いと思います。 

この積立預金というのがとても大切な信用づくりになり、いずれ借入限度額を増やせる可能性が高くなります。 

年収ベースから算出した借入限度額が不足している場合、銀行側から「この人は信用出来る人だよ」という推薦をもらいやすいです。 おそらく毎月10万円積立を5年以上継続出来ているなら、最大10万円近くの返済額を設定出来ると思います。 普通に考えても「10万円積立出来る人なら、10万円返済出来るだろう」と考えますよね。これを意図的にやっていくだけです。

ちなみに自営業者が突然面識のない銀行へ行って「1000万円貯金あるから信用して」と言っても全く信用されないです。銀行ではいくらお金を持っているかというより、継続して収入が見込めるかというほうが重視されます。

ちばっしーも長い期間毎月10万円積立を継続しました。リーマンショック辺りはさすがに厳しかったですが、これは銀行も同じこと。不況の嵐で担当者もさぞかし困ってるだろうと思い、この時期さらに単発の定期預金を作りました。その時の担当者の顔は今でも忘れられませんね。

それ以降は用もないのに自宅へ来たり、ちばっしーが銀行へ行っても歓待されました。担当者が変わるごとに挨拶に来たり、プチ上棟式にも支店長さんがお祝い持ってきてくれたりしました。

 

職種と信用はあまり関係ない

ちばっしーの仕事は普通の人には理解されません。友人に話しても「大丈夫?その仕事で食べていけるの?」とか、親に説明しても「ごまかさないで正直に話してほしい」とか言われますw

ある意味誰にも分かってもらえないから独壇場というか、ライバルが少ない商売とも言えます。万人が「それ面白うそう!」とか「それ絶対稼げるよね!」という仕事では、今頃家は建ってないと思います。

そうした背景があるので銀行にも完全には理解されてないと思います。どんな職種かというより結果が全てですね。その人がどんなに奇抜な人に見えても「この人は毎月10万円を積み立てられる人」と見られます。

これは銀行に限った話でもないですね。言う事立派でも行動が伴わないと信用されないし、無口でも必ず期待に応える人はいずれ信用されるのと一緒です。

 

今すぐ家が欲しいという人へ

家を購入するというのは人生で1回あるかないかです。数千万円のとてつもない買い物をすぐ決めようとしているならものすごく危険ですね。

家は贅沢品だと思います。普通に住むなら賃貸で問題ないです。賃貸より低くランニングコストを抑えようとしたら、すごーーく考えて計画していかないとなりません。単純に「555万円の家」を買えば賃貸より安い!と考えたら取り返しの付かないことになります。この辺も後で記事に出来たらと思います。

庶民が家を購入する場合、色んなことを諦めないとなりません。新しく積立てを始めるというのは、今まで築き上げてきた価値観の再構築になります。いきなり「明日から変わる!」というのは無理なので、せめて5年ぐらいの訓練期間は必要です。

 

家賃払いながら貯金なんて無理

現状の生活でいっぱいいっぱいの人は家を購入したらダメです。自己破産のリスクが大きくなります。これは施主の年齢と子供の数にもよるんですが、若いときにしている貯金は近い将来の養育費と修繕費に変わります。この辺も後で記事にしてみようと思います。

 

まとめ

結局のところ頭金貯めるだけじゃんとなりやすいんですが、この記事の目的は銀行さんと仲良くなっておくということ。これは住宅ローンに限った話しじゃないです。いずれ店舗商売したいとか、事務所借りたいとか、まとまったお金を借りようとするときに相談しやすい人がいたらイイよね、ということ。

「なぜ私は審査が通らないの?」という人は自分がお金を貸す側になってみると分かるかも。自分だったらどんな相手にお金を貸せるだろうか・・と考えれば、「長い間約束を守ってくれた人」という答えに行きつくと思います。さらに銀行担当者から「ノルマで困ってるときに協力してくれた顧客」というオプションが付くと、否応なしに大切にされると思います。

いきなりやってきて「とりあえずお金貸して」的なノリでは到底無理というか、庶民にとって家を購入するというのは、準備期間の長い壮大な挑戦だと思っています。