たくさん悩んで新昭和

ウィザースホームで新築(2013年12月完成)しました。家づくりのことたくさん書いてます。

相模原の障がい者殺傷事件について子供と話し合った

ちばっしーが「障がい者は死んだほうがいい?」と聞くと子供は「よくない!」と答える。「なぜよくないのか」と聞き返すと、少し間をおいて「生きているから」と答えた。

「人はなぜ生きているんだっけ?」と聞くと、子供は「挑戦するため」と答える。これは子供がもの心付いたときから、要所要所で伝えてきたことなのでスラリと答えられる。

「おまえは以前、言葉の話せない重度の障がい者を見てビビッていたよな」と聞くと、子供は「うん」と答える。「あーうーあーと言いながら近づいてきたとき逃げてたよな」と聞くと、子供は「あのときは怖かった」と答えた。「もしあの人が、言葉を発せられるよう毎日挑戦していたとしたらどう思う?」「はたまた言葉以外にどのように伝えられるか毎日悩みながら葛藤しているとしたらどう思う?」と聞くと、子供は「あ・・」と何かに気付いたような表情になった。

「オリンピックで桐生選手が9秒台目指して挑戦していることと、足の不自由な人が一歩踏み出そうと挑戦することに差があるかな?」と聞くと、子供は「ない!」と答えた。「おまえが4km走を16分切ろうと頑張っていることと、言葉を絞り出そうと頑張っている人で、どっちが偉いとかあんのかな?」と聞くと、子供はさらに大きな声で「ないっ!みんな偉い!」と言い切った。

「あの犯人はそんなことも分からず事件を起こしたわけだけど、差別って誰の心にも存在するんだよ。それはお父さんの中にもあるし、おまえの中にもある。やはり言葉の話せない人が近づいてきたら一瞬怖いだろ? でも今日からこんな風に考えてほしいんだ。きっとこの人は自分よりも大きな目標に向かって挑戦している、と」

すると子供は「分かったよ。これからは逃げずにちゃんと声をかけられるよう頑張る」と答えたので「どんな風に声をかけるの?」と聞くと、子供は「言葉が話せないのは辛いけど頑張ってください・・かな」と答えた。

「じゃあ、もしお前が初めて会った人から、背が小さくてかわいそうだけど頑張ってくださいねって言われたらどう感じるの?」と聞くと、子供は「なんか嫌だ。ぼくはかわいそうじゃない」と答えた。すると子供から「・・それじゃ、どう声をかければいいんだろう」と聞かれたので、「その人の身になって普通にすればいいと思うよ」と伝えた。

「無理に話す必要もないけれど、今日は暑いねとかジェスチャー交えたり、時間があるんだったら文字読める?とか聞くのもいいかも。筆談とかでも簡単な自己紹介とか出来たら、なんか良いよね」と伝えると、子供は穏やかな表情でうなづいてくれた。

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本来ブログで書く内容でもないんですが、備忘録というか妻への報告も兼ねて残しておこうと思います。ちばっしーは単身赴任の身なので子供とゆっくり話す機会が少ないんですが、こうした凄惨な事件は放っておけないというか、今回特別に子供と2人で腹を割って話し合うことにしました。

亡くなられた19人のご冥福をお祈りするとともに、今回家づくりとは関係ないのでコメント欄は見送ります。