車のバッテリーを長持ちさせる方法
よく車はひんぱんに動かしたほうが調子が良いと言われますが、これはたぶんバッテリーの状態のことを言ってるだろうと思います。バッテリーは始動するときに必要な電源なんですが、ほぼ満充電をキープしてないと始動できなくなってしまいます。エンジンが動けばオルタネーター(発電機)も動くので、走ることによって絶えず充電できるんですが、しばらく乗らないと放電していく一方です。だいたい1~2か月乗らないとヤバいですね。いわゆる「バッテリー上がり」の状態になり始動出来なくなってしまいます。
ちばっしーは1カ月に2~3回ぐらいしか運転しないので、バッテリーの環境はよくないわけです。おそらく何も考えずにいたら2~3年で交換する羽目になるでしょう。そこで色々工夫してきた成果というか、かなり長持ちする方法にたどり着いたよ、というお話しです。
下記の項目を試して以前乗ってたタントのバッテリーは新車購入後7年間無交換でした。タントは途中から工夫し出したので新車からしっかり手を打てば10年ぐらい持つんじゃないの?と期待するわけです。
バッテリー延命装置を付ける
エルマシステム バッテリー寿命延命装置 エコピュア12 EP-12
アマゾンで3,200円ぐらいで購入しました。取付けはプラス端子とマイナス端子につなげるだけなので超簡単です。この装置は以前タントに取り付けて7年持ったのでホンマもんですね。最近のバッテリーはアリドリングストップ対応なので、以前に比べて大きなバッテリーを積んであって値段も高いです。これをホイホイ買い替えると思えば安い投資です。
この装置は微弱な電波を発することでバッテリー内部の不純物を掃除してくれて、バッテリー内部の機能を新品に近い状態に維持してくれます。微弱な電波を流しているので、絶えずバッテリー電圧は減っていくんですが、11Vになったら自動的に停止するようになっています。
今までよりも待機電流(エンジン停止中に使う微量な電気)が増えるので、何もしない状態よりはバッテリー上がりになりやすく、定期的に乗ることが大前提となってきます。この商品はあくまでも寿命を延ばすもので、3年で交換していた人は5年ぐらい持つかもしれないということ。バッテリーの寿命とバッテリー上がりは別物というか、現在バッテリー上がりを防ぐ方法はないですね。定期的に乗り回すか充電するしかないです。
エコピュア以外にも似たような商品も多いですが、この手のパーツは新品バッテリーに付けないとあまり意味がないように思います。たまにネットで死にかけのバッテリーにエコピュア付けて生き返り実験しているのを見かけますが、基盤に付着したサルフェーション(結晶化した不純物)はそう簡単に除去できないです。歯磨きに例えると歯垢と歯石の違いみたいなもので、歯垢レベルなら歯磨き(エコピュア)で取れますが、歯石になってしまうと歯医者さんにドリルで削ってもらわないなりません。バッテリーの場合は分解清掃出来ないので交換するしかないですね。この商品はサルフェーションが付着しないよう予防しておくための装置です。
電圧計を取り付ける
バッテリーやオルタネーターに少しでも気をつかう人には必須のアイテムになります。バッテリー電圧を調べる際、ボンネット開けてテスター使って測定するというのは面倒なので、いつでも見える場所に電圧計を取り付けます。さらに一歩進んだカスタムは、後付けスイッチを入れてエンジンの止まった状態の電圧が見れるようにすること。これで初期電圧(エンジン停止時)に加えて、始動中(クランキング中)の電圧が見れるようになります。バッテリー充電の際にもどれぐらい溜まったか数値で見れるので便利です。
温度計&電圧計ポート 純正サービスホールと交換タイプ(アマゾン3,969円)
この電圧計はスイッチパネルの空きスペースに入るサイズなので、元々取り付けてあったかのような仕上がりです。温度計も一緒だったのが決め手になったんですが、この手の商品はたくさん種類がありますね。中にはUSBチャージャーが付いていたりするものもありますが、電圧計がメインなのでオマケはどんなものでもOKです。
後付けスイッチは消し忘れしにくいシーソータイプで、これもパネル埋め込みなのできれいに収まっています。ビートソニック (Beat-Sonic) ロッカースイッチ ON / OFF CSW6(アマゾン991円) ↓
下の画像はエーモンコンパクトリレーの接続先、電圧計のプラスと黄色線をつなげて、後付けスイッチと白色線つなげて、最終的にこの2本を一緒にすることでエンジン停止中のバッテリー電圧が見れるようになります。さらに後付けスイッチをONにしなくてもACCと連動するようになるので、エンジンが動いている間は電圧計も常時点灯できるようになります ↓
単にACC配線に電圧計だけ取り付けたのでは、オルタネーターの発生電圧ぐらいしか見れないのでモッタイナイですね。たまにはエンジン始動前&始動中の電圧を見れるようにしてあげないと、バッテリーの状態を正確につかむことは出来ないと思います。
ちなみに下の画像はエンジン停止中の電圧で12.3Vと表示 ↓
始動中の電圧は11.9V。クランキング中の電気がバッテリーから吸い上げられるというのが一目で分かります ↓
始動後はオルタネーターが発電し出すので14.2Vと表示してます ↓
エンジンが冷えた状態の電圧を測るのが正しいチェック方法になります。始動前の電圧が12Vを下回るようではバッテリー上がりの状態だし、始動中の電圧が9Vとか極端に低いようではバッテリーの性能が低下している疑いがありますね。
普通はこの後付けスイッチは無視してエンジンスタートして発電量をチェックするだけです。たまに後付けスイッチでバッテリーチェックすればいいだけで、エンジン停止させた後に後付けスイッチを切り忘れてしまうと、当然ながらバッテリー上がりにつながってしまいます。
この後付けスイッチは始動前電圧と始動中電圧がチェック出来たら充分なので、すぐスイッチを切るようにしています。さらにシエンタの場合はスタートボタンの下に電圧計を取り付けられたので、エンジン停止後に電圧計が消えなければ「おや?」っと気付けやすく、後付けスイッチの切り忘れを防ぎやすくなっていると思います。
アイドリングストップは行きだけ
エンジンが止まるというのは発電も止まるということ。その間の電気はバッテリーから消費されるわけですが、エアコン使ってたりヘッドライトつけてたりすれば負担も大きいです。ガソリンが高騰しているときならまだしも今は安いですね。ほんの少しのガソリン量を節約しつつ、高価なバッテリーを酷使するというのは割が合わない気がします。
個人的にはアイドリングストップしたくないんですが、家族は「環境のため!」とかうるさいので目的地への行きだけアイドリングストップ使ってます。その代り帰り道はアイドリングストップ機能を停止させて、バッテリーにたくさん充電させるようにしています。
エアコンの使い方にひと工夫
いたって簡単です。エンジン始動時にエアコンを消しておくのと、目的地に到着する少し前にエアコン切っておくこと、この2つだけです。
普通エンジン始動するときはエアコン消しておく人も多いというか、エンジンが冷えているとエアコンの効きも悪いですからね。しばらく走ってからエアコン入れるという動作はバッテリーにとっても優しい対応だったわけです。バッテリーは始動時(クランキング中)にたくさん電力を消費するんですが、エアコンつけてるだけでさらに負担増になります。純粋にクランキングだけに電気を使ってあげましょう。それと目的地に到着する少し前にエアコン消すのは、バッテリー充電量を増やすことにつながります。オルタネーターで作られた電気の多くをバッテリー充電に回すことで、フル充電状態でエンジン停止することが出来ます。
中にはエアコンスイッチを入れたまま乗り降りする人もいると思いますが、バッテリー寿命に関しては細かく切る人と大きな差が生まれると思います。
定期的に充電する
乗らない期間が長い人(例えば2週間以上)は充電器を買っておいたほうが良いです。冒頭説明しましたが、バッテリーは1か月以上乗らないとヤバイです。それとエンジン停止時の電圧(初期電圧)を見られる人は12V以下も同様です。
それと最近気になるのはオルタネーターの発電量。走行中、燃費良くするためにわざと発電しないようになるんですが、これってバッテリーにとっては優しくないと思う。ただでさえアイドリングストップ中どんどん電圧が減っていくのに、走行で充電できないって、これってバッテリーいじめ?などと思ってしまいます。昔の車はアイドリングストップはしないし、オルタネーターも発電しまくっていたのでバッテリーはいつでも元気でしたが、最近の車は充電不足気味のような気がします。
過激な燃費競争の果てにバッテリーへ負担がかかってるとすれば、やはり充電器の出番ですね。何も問題がなくても定期的に充電してあげたほうが良いと思います。
大橋産業のエコチャージャーNO2704 ↓
バッテリーの充電方法は、バッテリーのプラスとマイナスにつないでコンセントにつないでISSボタンを押すだけです ↓
バッテリー充電器は5千円~1万円ぐらいです。どの機種も満充電になると勝手にスイッチが切れるので便利です。最近全く車動かしてないなーと思ったら、とりあえず充電器につないでおいて放置するだけ。冬場は特に放電しやすいのでマメに充電してあげると車も調子よくなりますね。最悪バッテリー上がりを起こしてエンジンが始動出来ない場合でも、充電器があれば復活できます。車もバイクも12Vなら全ての車両に使えるし、ほぼ一生持つと思うので戸建てなら一家に一台の必需品になるかと思います。
家づくりにおけるポイントはカーポート付近に必ずコンセントを設けること。コンセントさえあればバッテリー充電や車磨きのポリッシャー、ドリルやルーターや配線加工するときのハンダごて等なんでも出来るようになります。我が家のコンセントは車の周りだけでも3カ所あります。
通りに面した門柱にあったり ↓
玄関扉の横につけたり ↓
縁側にもあります ↓
これは電気自動車200V用 ↓
3年前、次買う車はさすがに電気自動車になってるんじゃないの?と思っていたんですが、電気自動車どころかハイブリッドでもないという・・このコンセントは今のところ無駄な出費となっています。これ1個だけで15 ,000円(取付費込み)ぐらいしたような気がします。
車の近くにコンセントがないという人はDIYで増設することも出来ます。一番注意するのは雨対策でしょうか。何が起きても自己責任になりますが自分でやれば3千円です ↓