たくさん悩んで新昭和

ウィザースホームで新築(2013年12月完成)しました。家づくりのことたくさん書いてます。

命がけのサプライズ

カミさんへの誕生日プレゼントを買っただけの話しなんですが、ちょっと大変だったので残しておこうと思います。

およそ1ヶ月前、カミさんがホームセンターで観葉植物を買おうか買わないかで迷っていたので「家が完成してから買ったら?」とアドバイスしました。それと同時に子供には「お母さんの誕生日プレゼントはあの木が良いかもな」と内緒話していました。あれから1ヶ月、すっかり忘れていたら子供から「誕生日プレゼント買った?」と言われて急に慌てだした始末です。すでに予定が詰まっていて購入出来るチャンスは当日の帰宅中しかないという状況に。

ホームセンターは蘇我にあり閉店時間は20:00です。普通に仕事が終われば問題ない時間なんですがその日に限ってめずらしく残業が入って、それがまた面倒くさいパターンのやつで・・持てる力をいつもの倍、さらに倍という感じで40分かかる作業を15分で片づけました。軽い興奮状態のまま虎ノ門から帰ろうとした時刻は19:05、バイクでギリギリ間に合うかどうかの時間帯です。気持ちを落ち着かせながらエンジン始動するとエンプティ警告が点灯・・時間のほかにガソリン残量もギリギリの状態となりました。

ちばっしーのバイクは可変吸気なので4000回転以上回すと燃費がガタ落ちになります。ゆえに飛ばして帰ったら高速上でガス欠確定というか、たとえ蘇我までたどり着いてもその場で行き倒れるという・・何を優先すべきかたくさんありすぎて混乱しながら湾岸線を突っ走りました。1分1秒もムダに出来ないので給油なんか出来ないし、途中ガス欠したらプレゼントどころじゃないというか、自宅まで帰れないかもしれません。この挑戦は無謀すぎやしないか?オレ大丈夫か?とか自問自答しながら蘇我へ向かいました。

京葉道の蘇我インターを降りて国道357号に出るとメーター上の時計は20:00で心臓バクバクです。時計が数分進んでいることを祈って走り続けると、ホームセンター前の交差点で赤信号になったのでエンジン止めてバイクを押して突破(歩行者へ変身)、気が動転しながらホームセンターに突入していくと閉店準備してる店員さんに声をかけることが出来ました。

ここで初めて気が付いたんですが、買おうとしている観葉植物の名前が分かりませんでした。店内を見れば思い出すだろうと思ったら、陳列されてる風景が変わっていてさらにテンパるという悪循環に・・。店員さんにしてみれば閉店しようとしたら激しく呼び止められたのに、何がほしいのか分からないという・・とんでもない客がやってきたような感じだったろうと思います。

「とりあえずこの辺にあったものなんですが・・」とか「値段は5千円ぐらいだったような・・」とかアバウトな情報を伝えていたら、他の店員さんが「こちらのオリーブの木でしょうか?」と言ってきました。何か1ヶ月前のものとはイメージが違っていたので半信半疑でしたが、もう迷ってる時間もないのでとりあえず購入しました。梱包中の店員さんへ申し訳ない気持ちで今回の事情を話すと「それはうらやましい」とか「きっと喜んでもらえるはず」と励まされ、最悪このオリーブの木じゃなかったとしても、やるだけのことはやったという安堵感みたいなものが芽生えてきました。安心するのもつかの間、このオリーブの木をバイクに積むのに一苦労でした。傷つかないよう壊さないよう厳重にくくり付けて慎重に運ぶことに。

残る課題はガソリン残量です。店員さんに一番近いGSを聞くと2km先というアドバイスをもらえたので、最悪900ccもの巨体を2km押すのかという絶望に近い覚悟が出来ました。慎重に始動してゆっくり走り出すとすぐにエンジンが息つきました。少しでも車体を斜めにするとガタガタと息つくので出来る限り体重移動しない感じで走り続けました。車体をガクガクしながら走らせてハンドルだけで曲がろうとする姿は、まるで初めてバイクに乗った人みたい(おっかなびっくり)な感じですね。さらに梱包された樹木がこれ見よがしにくくり付けられてるので周りから指差されるには充分な素材になっています。気の休まることのないまま緩やかな坂道を駆けあがり、最後はクラッチ握って余力で走り切りました。

GSに到着した瞬間、あまりの安堵感に昇天しそうになりました。給油という何気ない行動がこれほど幸せに満ちたものなのかと天を見上げていたら、ポツポツと雨が降ってきました。終日晴れ予報だったので雨カッパを持ってなくて、結局ずぶ濡れで走ることに。冷たい雨が降りしきる中、身体の芯から冷えを感じるんですがそれほど辛さはありませんでした。それより誕生日プレゼントを買えたこと、ガス欠しないで済んだことがあまりに幸運すぎて、雨に濡れることなんか屁でもなかったですね。

で、自宅に着いたら大いに喜ばれました。結局カミさんが欲しかったのはこのオリーブの木でした。さらにこれはSOUJUというもので元々欲しかったけど1ヶ月前はなかったみたいで、かなりのサプライズとなりました。訳も分からず買った観葉植物が一番欲しかった創樹のオリーブという、なんだか今年は一生分の運を使い果たしているような感じがします。

こうして普段から男前なちばっしーにさらに磨きがかかるはずだったんですが、カミさんにこれまでの経緯(いかに苦労したかということ)をペラペラと調子に乗って話していたら、一気に株が急落したというか、これまでの苦労が水の泡になったというお話しですw なんか余計なことを話さないのがイイ男の条件とかなんとか・・

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これはちばっしーが命がけでゲットした思い出の木として、新居で大切に育てていってもらおうと思っています。