情熱論2 情熱に駆られる人々
ちばっしーは理想があるから情熱が持てると考えています。前回では不純な理想は本当の理想じゃないとか書きましたが、よくよく考えると、きっかけは誰でも不純だったかもしれません。「お金がほしい」とか「有名になりたい」とかで走り続けていたら、途中で「とんでもないもの」と遭遇したという感じですね。どこまでを不純と呼べるかは難しいですが、この「とんでもないもの」がもう一人の自分という位置づけです。
これは実際に体験しないとどうにも説明がつかないんですが「もう一人の自分」みたいなものを意識すると、そこへ近づきたいというか、離れたくないというか、意識せざるを得なくなります。たぶん一流の人たちは二人三脚してる状態なんだろうと思います。
よく偉大な人がインタビューされてるシーンで「なぜ毎日厳しい練習出来るんですか?」とか「なぜそんなに自分を追い込めるんですか?」とか聞かれて、面倒くさそうな顔していたりしますが、あれは皆に分かってもらえる言葉が見つからないんだろうと思います。正直に「とんでもない奴と二人三脚してるから」と答えたら良いと思うんですけどねw
ちばっしーのような一般人からすると「もう一人の自分」はかけ離れた存在です。唯一近づけるときが情熱を持って事に当たっている時間なわけです。この時ばかりはもう一人の自分がぐいぐい引っ張って行ってくれます。誰も見たことない景色へ、追い付け追い越せで競い合ってるような感じです。一番厳しい評価をするもう一人の自分が、取って置きのアドバイスをしてくれるような感じで、お互いが全幅の信頼で結ばれている実感があります。普段は怒られるしかない立場なのに、この時ばかりは対等で渡り合えると思います。
情熱を持てば必ず結果が付いてくるかというと、それとこれとは別ものだったりします。例え結果が得られなかったとしても、それ以上の成果を手に出来るような感じです。成果というとイヤらしく聞こえますね。理想に近づけただけで全ての不安から解放される・・という感じでしょうか。
これはカミさんの好きな漫画ワンパンマンなんですが、弱いヒーローが強敵へ立ち向かうときのシーンです。(となりのヤングジャンプ・ワンパンマン26撃目から引用)
セオリーじゃないところで突き動かされるとこんな感じになるんだろうと思います。ちなみにワンパンマンはすごく面白いのでぜひ!
最近分かりやすかったのは宮崎駿監督の映画「風立ちぬ」の完成報告会見ですね。
監督が泣きながら挨拶しているシーンを見て「見たかった景色を見られたんだろうなー」と思いました。個人的にはナウシカやもののけ姫のほうが偉大な作品かと思ったりするんですが、そんな周りの評価とかは関係ないわけです。監督には風立ちぬまで走り続けて、初めて見えた景色があったのかもしれません。
もしかしたらナウシカでも認めてくれなかった「もう一人の自分」から、ようやく誉めてもらえたのかも・・これは勝手な想像なんですけどね。
理想の高い人は多くの人に感動を与えられる人だろうと思っています。