たくさん悩んで新昭和

ウィザースホームで新築(2013年12月完成)しました。家づくりのことたくさん書いてます。

賃貸の頃よりも低いランニングコストを目指す

新居に住み始めて3ヵ月が過ぎたので光熱費の比較をします。下の画像の青く塗りつぶした2014年1月~3月が新居の光熱費で、右側の2013年は古い家の光熱費です。

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家を新しくしたおかげで毎月4,000円ほど安くなっています。

元々たくさん電気を使ってきた訳ではないんですが、これは想定以上の成果になっています。おそらくガス併用の家なら、オール電化エコキュートにするだけで安くなると思います。1月から下がり続けてるのは深夜料金の安い「電化上手」に慣れてきた恩恵ですね。洗濯機や食洗機は電気代半額の深夜帯にしか使わないし、真冬は主に早朝暖房→日中エアコンなし→夕方から控えめ運転で1万円です。エアコン使わない春や秋にはたぶん6,000円台になると思います。

太陽光(ハンファ5kw)は本領発揮しています。1ヶ月2万円超えてくれると光熱費ゼロどころじゃないというか、たぶん4月以降はトリプルスコアが続きます。年間収入20万円が現実になりそうなので6年で元が取れそうです。

ちばっしーが新居に求めたことは、賃貸より快適で冬は暖かく夏は涼しい家。それでいて光熱費が安いということ。電化製品に例えるとエアコンの効きが良くなったのに電気代が安いとか、自動車なら加速がUPしたのに燃費が良くなったとかと一緒です。ちばっしーにとって快適でオシャレな家だけど光熱費が2倍とか、全く魅力ないです。

同じように考えてる人はよーく計画していかないと後悔します。賃貸より低いランニングコストになる方法をいくつかまとめてみます。

 

吹き抜けやリビング階段にしない

電気代気にせず使える人は大いに結構なんですが、少しでも気にする人が吹き抜けリビングにすると必ず後悔します。実際新居に住んでみて思うんですが、ワクワクドキドキしているのは最初の1週間ぐらいです。どんな豪邸に住んだとしても、いずれやってくる「慣れ」の後では日常に溶け込んでいくと思います。でも、変わらぬ日常の中でも電気代には大きな差が出てしまいます。さらに寒いのに中々暖まりにくいというストレス付き。節約したい人なら小さいリビングホール階段を優先にしたほうが得策だと思います。

 

日当たりと風通しを極めたらエアコンゼロ?

日当たりの良い部屋は真冬でもエアコンいらないです。いや、いらないというのはウソで、電気代の安い早朝だけ暖めるだけで日中過ごせます。どうしても吹き抜けリビングにしたい人は、日当たりは最重要テーマになります。日当たりの良い部屋はリビングにするか、一番長く過ごしている部屋が望ましいです。

風通しも実は奥が深いんですが、真夏にエアコンなしで快適に過ごしてるという人が近所にいます。有名な設計士さんに建ててもらったみたいですが、完全にエアコンゼロじゃなくてもそれに近い効果はあるんだろうと思います。ちばっしー家も南北一直線に貫通するよう窓が配置されていて風通し良好です。風通しは家の耐久性にも直結してきますね。換気しやすい間取りにすることで、快適な家を長く持たせることが出来ます。 

 

修繕費用の少ない家

一般的なスレート屋根とサイディング外壁では10年ごとの塗り替えが必要なんですが、新築後の10年後というのは出費のかさむ時期でもあります。一番は子供の成長ですね。そんな時にポンと100万円以上修繕に回せるかという不安があります。この不安を解決するには、塗り替えの必要ない瓦屋根とタイル外壁にしてしまえば良いわけです。いずれ必ず多額の費用が発生するのであれば、事前に投資しておくという考え方です。

屋根形状もシンプルなものが鉄則です。谷のない切妻や寄棟や片流れ等は修繕する機会が少なくて済みます。節約したいという人が陸屋根選ぶと後悔するというか、ベランダ同様10年ごとの防水メンテが必要になります。木造で屋上テラスとか以ての外ですね。究極はベランダを付けないという選択もあります。ベランダそのものがなければ修繕しなくて済むからです。

 

ランニングコストの比較

「注文住宅 VS 賃貸マンション」です。新居に3ヶ月住んでみたデータから1年分のランニングコストを試算しました。項目は家賃や住宅ローンを除いた諸経費分だけです。以前住んでいた賃貸マンションと比較してみます。

       新居     賃貸マンション

光熱費  82,000円  130,000円

駐車場       0円  144,000円(2台分) 

管理費       0円   84,000円

更新料       0円   45,000円(2年分を1年に按分)

修繕積立 50,000円        0円(瓦屋根&タイル壁の場合)

税金  100,000円        0円(優遇3年後は15万円)

合計 (232,000円)(403,000円)

 

試算合計では賃貸の頃と比べて17万円ほど低くなりました。3年後、固定資産税の優遇措置が切れても12万円の開きがあります。

上記の中で駐車場代や管理費等は家賃に入れるべきか悩んだんですが、駐車場が無料というのも注文住宅のメリットかもしれません。

光熱費は吹き抜けや床暖房にすると賃貸の頃を上回ると思います。

修繕費は瓦屋根とタイル外壁をベースにしているので5万円を想定しています。主にベランダ防水と床下防蟻処理ですね。これを例えばスレート屋根&サイディング壁にすると修繕積立が+10万円加わり、屋根形状が陸屋根(キューブ型等)ならさらに+5万円追加になると思います。

 

計画次第では住宅ローンを払いつつ賃貸の頃より低くすることは可能だと思います。でも普通に売られている家の多くは修繕費用の高いものばかりなので、安易に「家賃払うんだったら家買ったほうが得!」とは言えない状況です。

キラキラした新築も10年経過すればただの金食い虫に変貌します。防水修繕に回すお金がなくて、見るも無残な状況になってから「賃貸の頃のほうが幸せだったかも」と後悔する施主もいると思います。

 

まとめ

注文住宅の醍醐味でもある「自由設計」というのはクセモノです。見た目や快適さを求めるあまり、住み始めてから何十年も払い続けるランニングコストを忘れさせる魔力を秘めています。

住宅ローンは長い期間続きます。もしかしたら仕事でつまづくかもしれないし、体調を崩すかもしれません。そんな時に節約しやすい家だったらイイよね、というか賃貸の頃より安く快適に生活出来るとなれば一番安全で安心できる場所になれるよね、ということ。

ランニングコストはものすごーく大切なことだと思っています。