たくさん悩んで新昭和

ウィザースホームで新築(2013年12月完成)しました。家づくりのことたくさん書いてます。

24時間換気が第三種で本当に良かった

ちばっしー家の24時間換気システムは第三種です。給気口が1階に2ヶ所、2階に4ヶ所あり、2階のホール中央から排気する至ってシンプルな構造です。予算の都合上、新昭和からの提案はずっと三種だったので選ぶ余地はなかったんですが、他社からの提案の多くは一種でした。他社はサイディング外壁に第一種換気を始めとした豪華設備が売りだったんですが、あのままフラリと契約してたらものすごく後悔していたというか、今ではこの三種換気とタイル外壁をチョイスしていて本当に良かったと思えます。

第一種換気の宣伝ってたくさん見かけますよね。熱交換するから電気代安い!とか空気がきれい!とか、そのまま鵜呑みにすると良いことづくめなんですが、第三種換気だって良いところいっぱいあるよ!というお話しです。1年半年間住んでシミジミと感じてきたメリットをまとめてみようと思います。

f:id:tibassyi:20150612103756j:plain

何と言っても電気代が安い

弱運転は5Wしか消費しないので1ヵ月90円ぐらいです。最近のはDCモーターになってるのでさらに安くなってると思います。2年ぐらい前のブログでよく見かけたものは「第一種換気は電気代かかるからスイッチ止めちゃった」というもの。実はこれかなり危険です。どんなに通気しやく調湿機能のある壁であっても、換気しないとなると話しは別です。換気の重要性は健康被害の他に壁内結露も入ってくるので、どんなに電気代かかっても24時間止めないほうがベストというか大原則になりますね。今どきの高気密な家ほど、あっという間に結露すると思います。

 

フィルター代とかランニングコストがほぼ無料

フィルターは洗えば再利用出来るのでほぼ無料です。第一種換気は設備費用が高くなる上に半年ごとにフィルター交換したり数年ごとに熱交換エレメントの交換が必要になってきます。これらは再利用できないのでフィルター代として1,000~1万円、熱交換エレメントも安いもので5,000円、高いものでは7万円とかします。

腑に落ちないのは真冬の数か月間の快適さを得る為に、これらのランニングコストを一生払い続けるということ。個人的にはランニングコストより購入する手間のほうが面倒くさいというか「あれ?フィルターの在庫ないんだけど?」というオチにイライラしてそう。

 

メンテナンスがラクチン&安心

給気フィルターを取り外して洗って乾かすという一連の作業は慣れれば10分ぐらい、それぞれの給気口の拭き掃除を丁寧にやっても30分ぐらいです。およそ半年に1回やってますが、毎月やっても苦にならないと思います。掃除直前のフィルターは汚れていますが、第一種にありがちな虫の死骸とご対面とかはないですね。フィルター掃除したときの画像をたくさん残してあるので後でまとめてみようと思います。

 

ずーーと衛生的

第三種は構造がシンプルなのでフィルターを掃除し続ければ衛生的ですが、第一種はそうはいかないです。熱交換エレメントは条件悪いと(換気を止めたり交換タイミング忘れたり)カビが発生します。ヘタすると虫の死骸ベッタリの給気フィルターとカビ菌だらけの熱交換エレメントを通過した空気が家中に広がってるかもしれないよね、ということ。さらにダクトがある以上「ダクトの中どうすんの?」という問題が残ります。

下の画像は我が家のトイレの排気ファンのダクトです。排気するだけなので汚れていても問題ないんですが、掃除しようにも手が届かないので羽根以外は放置するしかありません。第一種の給気ダクトはフィルター介すので汚れにくいと思いますが、20年とか30年とか本当に汚れないの?何かあったときどうすんの?という不安は残りますね。

f:id:tibassyi:20150612095822j:plain

ちなみにちばっしーの実家(旧家)は全館空調でした。昭和40年代に建てられたので当時としては先進的だったろうと思います。庭にはプール(10mぐらい)と鉄棒とブランコまであって大きな檻の中にはシェパードまで飼ってました。今思い出すと不思議な家でしたw その後プールは水漏れが止まらず取り壊されて池になり、シェパードはよく脱走(地面に穴を掘る)して家族で探し回った記憶がよみがえりますw

話しが脱線しました全館空調です。幼いころのちばっしーは体感することなく使用不能になっていました。「本当はあの穴から暖房や冷房が流れてくるはずなんだけどねー」と母親が言っていて、その後家中のダクトの中はネズミの通り道となり夜中でもトコトコーと駆けずり回ってうるさかったです。当時の記憶から反省するとしたらメンテ不能のダクトは作らない事と外構でプールは作らないこと、あと頭の良い犬は飼わないことですねw

 

給気フィルターの性能も必要にして充分

給気口に付いているのは不織布フィルターなので、これだけでも花粉や粉じんを8割以上防いでくれます。オプションでNOx吸収フィルターも売られているので不安な人は取り付ければ良いと思いますが、家にいるより圧倒的に外にいるほうが多いので空気はどうしようもないというか、純正フィルターで必要充分と思っています。あまり気にしすぎると子供の免疫が弱くなるような気もしますね。

f:id:tibassyi:20150623170758p:plain

第一種換気は空気清浄にも力を入れてますが、個人的には設備にしてしまうより空気清浄器を購入したほうが良いと思っています。設備にすると新品の頃は良いですがいずれ10年とか20年とか経過してしまう訳で、電化製品(特に清浄関係は)は買い換えが前提と思ってるのでなるべく設備にしないほうを選んでいます。

さらに花粉症で悩む人は家の設備に頼るより体質改善を図るか治療したほうが良いです。ちばっしーは自分に合うヨーグルトとレンコンでかなり改善しました。今より辛くなるなら迷わず舌下免疫療法を試すと思います。

 

家の空気が短時間で入れ替えられる

焼肉とか鍋物とか家中に広がってしまった匂いを消したいときには、家中の窓を閉めて換気扇のスイッチを「強」にすると、あっという間に換気してくれます。さらに上の究極奥義があって、キッチン換気扇とお風呂の換気扇のコンボを決めると家中が光り輝き奥義発動!一瞬でさわやかな空気に入れ替わりますw 24時間換気の「強」は音が大きいのがネックですね。まあ普段は「弱」のままなので気にならないんですけど。

f:id:tibassyi:20150612104839j:plain

 

「第三種換気は寒いから電気代高い」というヒドイ誤解

「第一種換気は熱交換するから電気代安い」「第三種は寒いから電気代高い」という宣伝を見ますがとんでもないです。我が家はエアコンつけっぱなので寒くなる訳もなく電気代は真冬でも1万円ちょっとです。これを第一種にしたら5千円とかになる訳もなく、それよりもファンモーターが増える分の電気代やフィルター交換費用のほうが高く付くので、どう考えても「第一種は暖かいけれどランニングコストは高い」という結果にしかならないです。

そもそも寒いとか暖かいとか、電気代というのは換気なんかより断熱性能と間取りで決まるというのがちばっしーの持論です。今後どんどん進化して第一種換気が第三種よりもランニングコストが安くメンテ(ダクト掃除も含めた)も簡単になるなら、その時こそ第一種が理想の換気方法になると思います。

 

シンプルな構造が一番だと思う

第三種換気の家でフィルター掃除を忘れちゃったとか、ついうっかり換気ファンを掃除し忘れたとかあっても大した問題にはならないんですが、第一種換気で同じようなことをやるとヤバイんじゃないの?と思う訳です。もちろんどんな換気方法を採用しても完璧にメンテすることが前提なんですが、人間だもの・・という訳で長~い目で見れば色々あるように思う。

もし迷ってる人がいるならこの辺(自分の性格とか)も考慮したほうが良いと思う。快適さを追求しすぎてカビ菌まき散らしていたり、新鮮な空気と思って深呼吸していたら虫の死骸だらけかもしれないよね、ということ。何かあった場合はシンプルな構造のほうが許容範囲は広いし自分で何とか出来たりします。

このブログで伝えたいことは身の丈にあった家にしよう!ということなんですが、一番まずいのは節約したいから換気スイッチを切るとか、寒いからリビング階段をカーテンで塞ぐとかですね。そうならないよう最初から節約しやすい家を目指したほうが幸せになれるような気がします。