シエンタに後付け360°ビューカメラ(しかも3D)を取り付けた。②設定編
前後左右の4つのカメラを取り付けてモニターまで配線を通したら、今度はカメラから入ってくる情報を合成する作業です。この作業で4個のカメラ映像の境目が自然につながり360°ビューに見えるようになります。
まず指定された範囲にマーキングテープを貼り付けます。説明書には3タイプありますが、シエンタは一番小さいLight-Duty Vehicleなります。
マーキングテープを貼るスペースがないので自宅の駐車場に半分だけ貼りました ↓
反対側の調整は車の方向を換えることで対応 ↓
本来は広いところで調整したほうが完璧なんですが、土地が狭いのでしょうがないですね。こうして半分ずつ調整するときに注意するのはズレないこと。停車するタイヤ位置とバンパー位置を把握して対応しました。
取説にはひんぱんにcalibrationという言葉が出てきて翻訳してみると「校正」という意味なんですね。実際どんな風に校正していくかというと、地面に貼り付けたテープの指定ポイントと、モニターに映し出されるポイントを合わせていくだけです。例えば左カメラを設定する場合、モニターには下のような画面が映し出されます。画面の右側がフロント側になります ↓
指定されるポイントNo.1からNo.8を、実際の映像を見ながらカーソルを移動させて重ねていきます。四角い絵は商品の入っていた箱を使うことになるので、間違って捨ててしまうと厄介です。実際の校正画面はこんな感じです ↓
上記の校正作業を前後左右の4個のカメラで行い最後に合成させます。合成するまで下の画面のまま5分ぐらい待たされます ↓
合成が完了すれば普通に使えるようになります。ここから細かく設定していって、よりリアルにしていくというか、自分好みに仕上げられるようになります。
まずは車両タイプを選び、大きさを調整していきます。シエンタは小さすぎるようで、メニューの中の最小サイズよりも小さいです。
車両タイプは全部で5種類。まずはBMWっぽいセダン ↓
続いてレクサスっぽいセダン ↓
続いてアウディっぽいセダン ↓
続いて真っ赤なSUV ↓
最後に紺色のワゴン車。この中からシエンタに近いものを選ぶとしたらこれでしょうか。車種変更はいつでも出来るので飽きたら他の車に変えようと思います ↓
続いて4個のカメラの接点の調整です。どのカメラのエリアを一番広くするか調整して、最後に影の大きさを決めれば完成です ↓
ちなみに校正作業に失敗すると下の画像のようになります。これは最初に操作を覚えようとして、ポインターを無視して合成させたときの絵です。まるで異次元の中を浮遊しているような感じになります ↓
下の画像がポインターに合わせて最初に合成した絵。全然違いますよね ↓
結局は駐車場の傾斜のせいで後方の歪みが消えませんでした。広さはもちろん、水平な場所でないと完璧に校正出来ないんだろうと思います。
この校正は何度でも行えるので、例えば一部歪んだように出力されてしまう場合は、気の済むまで校正→合成すればOKです。操作を覚えるまでは大変なんですが、慣れれば数分で出来るようになります。
操作に慣れるとマーキングテープなしで校正出来るようになります。モニターで歪んで見える部分のポイントを移動させて、実際の風景に近づけていくわけです。たとえば下の画像のように白線とか目印があるとやりやすいですね。白線が歪んでいたらポイントを少しずつ移動させて合成させていき、自分の納得できるレベルまで繰り返していくんですが、たぶんこれ性格が出やすいと思います ↓
下の画像は実際の信号待ち中のものです。車線やガードレールなんかも校正対象ですね。画像のズレを記憶しておき、例えば「リヤカメラの4番を右へ2コマ移動させよう」という感じで修正していくわけです。校正作業は10秒足らずで終わるので簡単です ↓
次回は操作編です。実際に使うとモニターの中ではどのように映るのかまとめていきます。