子供部屋にエアコンを取り付けた
新築時、子供部屋にはわざとエアコンを付けませんでした。それは引きこもり防止策で、子供部屋を快適にしてしまうと部屋から出なくなる可能性を感じたので、あえて取り付けなかったわけです。そもそも子供の頃に快適な環境は毒ですね。ちょっとぐらい不便で不快な環境の方が、心も身体も強くなれるような気がします。
想定通り新築してからの5年間は、家族みんながリビングで過ごすことで電気代も安く済んだし、子供も元気に育ってくれて良いことづくめでした。
すでに子育てと呼べる期間は過ぎてきたので、いよいよエアコン取付です。新昭和の家なので、何も考えず新昭和リフォームにお願いしようと思って見積もり取ったら12万円でした。指定したエアコンは富士通ノクリア6畳用なんですが第一印象は高いというか、しかも昨年モデルなわけです。
相場はこんなものなのか・・とモヤモヤしながら近所のヤマダ電機へ行くと、今年の最新ノクリアが9万円で、ケーズデンキに行くと75,000円と言われてビックリ仰天です。新昭和リフォームに電話して近所の電気屋さんは最新モデルなのに安いよと言うと「すみません。うちはこれが限界です」とのこと。
ちなみに新築した建物には10年保証とか何らかの保証が付いているんですが、こうした後付けで工事した場所のトラブルは自己責任になります。今回はエアコン工事の穴の部分に不具合が出た場合は、当然ながら建物の保証には含まれません。
想定されるリスクを調べていくと、穴を開ける際に壁の中の筋交いや柱を壊してしまうリスクと、外壁タイルを大きく割ってしまうリスクが考えられるわけです。前者はツーバイなので筋交いが無い&規則的に柱が並んでいるので低リスクと判断し、後者は2階で外から見えない&軒下なので雨漏りも考えられないという結論に達しました。
せめて新昭和リフォームが10万円ぐらいなら良かったんですが・・4万円の差はデカすぎですね。最終的にケーズデンキに決めました。
実際の流れは店舗でエアコンを購入し代金を払って工事日と下見の日を予約します。ちばっしー家は外壁が総タイルなので、ケーズデンキの担当者も穴あけ工事に警戒するわけです。それと室外機の設置場所ですね。工事当日に慌てることのないよう下見して、諸々の打ち合わせをしました。
エアコン取付の費用は標準仕様なら追加費用はないんですが、配管カバー5,400円とタイル穴あけ工事7,560円が追加になり、総費用は87,960円になりました。
そして工事当日です。すでにエアコン用のコンセントは新築時に取り付けてあるので無問題です。問題は穴あけ場所ですね ↓
職人さんは壁をコンコン叩きながら音の違いを聞き分けていきます。音の違いで壁の中の柱の位置が分かるとのことで、やはりツーバイの穴あけ工事はラクなようです。穴の位置を確定させたら全体の取付けイメージを固めてバランスを確かめます ↓
そして穴あけ開始 ↓
一気に進んでいきます ↓
ちなみに穴の下部分を養生してゴミが落ちないようにしています ↓
一気に外壁の手前まで貫通しました ↓
こちらが外壁。ここからは超ゆっくりペースで穴あけです ↓
タイルは4枚1組とかのブロックごとの固まりになってるので、丸い穴だけを開けるのは難しいようです。ブロックごとはがれる可能性があることを説明されつつ、可能なら丸く開けたいので超ゆっくり進むとのこと。何か異変があったら外からちばっしーが声をかける役を担当しました。下の画像はかなり時間をかけてゴール間近という感じです ↓
ようやく貫通しました。一部タイルが欠けましたが許容範囲ですね。新築時にタイルが貼られた下地部分はやわらかかったんですが、今ではカチコチです。もはやコンクリートのような感じです ↓
外から見た穴です。吹き付け断熱がぎっしり詰まってます。職人さんいわく、普通の壁の厚さは160mmぐらいなところ、ちばっしー家は200mmぐらいあるとのこと。ツーバイシックスの厚みは伊達じゃないですね ↓
穴があいたら室内のエアコン取付です ↓
配線のスリーブを抜いたり端子につなげたりする工程は芸術的でした。一切無駄のない手際の良さで、少し前に車いじりしていたちばっしーとは雲泥の差です。
無事エアコンが乗りました ↓
室内からケーブル類を通します ↓
そしてカバーを被せて ↓
丁寧に隙間を埋めていきます ↓
タイルの欠けた部分も全て埋まりました ↓
カバーの接地面も密着するようコーキングしてから被せます。後々この穴から何かトラブルが発生するリスクは皆無ですね ↓
きれいに収まりました ↓
室外機に配管を取り付けます ↓
配管をカットする工具が面白かったです。クルンクルン回すとポロっと取れます ↓
バリ取る工具をキリキリ回せば、何と言うことでしょう。こんなに美しくなりました ↓
ナットを入れてカシメれば室外機に取り付けられるようになります ↓
左からバリ取る工具、パイプカッター、カシメる工具 ↓
室外機や配管の中の空気を抜いて真空状態にして ↓
準備完了です ↓
スイッチONで冷たい風が出てきましたよ ↓
取付位置もバッチリです ↓
取付工事時間は1時間ちょっとぐらいです。やはり穴あけは外壁によって全然違うようで、通常のサイディング外壁なら数秒で貫通するようです。タイルは最後の貫通間際は5分以上かかりましたね。
結果的にはケーズデンキで大正解でした。購入から相談と工事全て満点というか、今後の大物家電の買い替えは、全て同じ担当者さんにお願いしたいと思えるほど良かったです。
これで新築時の課題(小屋裏収納と子供部屋のエアコン)は全てクリアーしました。