たくさん悩んで新昭和

ウィザースホームで新築(2013年12月完成)しました。家づくりのことたくさん書いてます。

2020年の思い出

今年に入ってネタが出来たらブログ更新しようと思っていたら年末です。あっという間というか、今年も特別な年だったので印象に残ったことをダラダラと書いていきます。

鬼滅の刃が面白かった

これは興行収入1位も納得というか、映画も家族全員で楽しみました。個人的に良かったなと思えたところは、勝ち負けが野暮に思えるほどの崇高な目的を、分かりやすく伝えてくれたところ。

猗窩座にとっては強さこそ至高であり目的なんですが、煉獄は自分の責務を全うする=生き方が至高であって、強さはその手段に過ぎないわけです。
どんなに不利な環境でも母親の言葉を守って正々堂々と戦う姿がすがすがしいというか、たとえ悲しい結末であっても「心を燃やせ」と励まされたらハッピーエンドですよね。完全に自分の責務を全うしたわけですから。 

よく時間は平等と言われるんですが、個人的には課題を乗り越えるときの大変さが平等かなと思っています。足の不自由な人が一歩前進するのも、桐生選手が9秒台を更新するのも、見た目は全く違っていても奮い立たせる勇気と達成感は一緒という感じでしょうか。

自分で言っておいて何なんですが、ほっとするわけです。
大変なのは自分だけかと思っていたら、みんな一緒というか、課題のない人なんかいないし、あの人は立派な課題に向き合っていて、この人は情けない課題ということもないわけです。

その人にちょうど良いサイズの課題が用意されていて、向き合うだけで全てが整うというか、成果も勝ち負けも野暮に思えるぐらい、何の心配もいらない感じでしょうか。

それでもこの世は課題に向き合う人と、そうでない人に分かれます。
頭で考えると割に合う合わないなどの打算から、見て見ぬふりしやすいんですが、心で考えれば「俺は俺の責務を全うする」と奮い立たせる煉獄杏寿郎のようになれるのかもしれません。 

仕事で1位を獲得したけれど

昨年表彰されたときもビックリしたんですが、今年は1位になりました。これはすごく名誉のあることなんですよ。何千社もある中で1位ってすごくないですか?たぶん最初で最後なのでこうして記念に残しておこうと思います。

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16年前に母親へ「会社を辞めて、自分で仕事を始めようと思う」と話した際には「成功するわけがない」とか「もっと安定した仕事を」などと反対されていたんですが、ほぼ無視する流れで今に至るわけです。

昨年、表彰されたことを報告したら「ふーん」という程度だったので、上位入賞程度では認めてもらえないのかーと思っていたら、運良く今年は1位になったわけです。誰が見ても分かりやすい形で報告出来ると思っていたら、報告する機会そのものを失ってしまいました。

母親が認知症になり久しいんですがコロナ禍でしばらく会えずにいたら、ちばっしーの存在がスッポリと消えていたという、何ともやるせない感じですが、なんかゆっくりとお別れしているような感じもします。

父親が急死したときはショックが大きく「もっと色んな話しをしておけば良かった」などと後悔したもんです。母親は生きているものの、もはや他人のような感じです。 

母親は猗窩座だった?

母親の夢は兄弟全員が公務員になることでした。母親の実家が代々公務員だからか分かりませんが「公務員なら幸せになれる」というのが口癖でしたね。まるで猗窩座の「鬼になろう杏寿郎、そうすれば百年でも二百年でも鍛錬し続けられる強くなれる」というセリフを置き換えて「公務員になろう、そうすれば死ぬまで安定的にお金が入ってくる」みたいな感じですよね。

手段が目的となってしまう悪い典型なんですが、多くの人がちばっしーの母親のような感じにも思えます。公務員でなくても大きな会社や有名な会社、はたまた自分で会社を作るとか、どれも生きていくためのツールでしかないわけです。

これを目的にしてしまうと、人生がとても難しくなっていくような気がします。

最初の会社を辞めてバイク便を始めたときに絶句していた母親です。あれから、どれほど素晴らしい時間を過ごしたかというのをいつか話してみたかったですね。 

いつの日か、認めてもらえるように

今年はコロナに始まり、仕事で1等賞取ったのに報告さえも出来ず、久々に母親に会ったら自分の存在を忘れられるという年になりました。まさか鬼滅の刃に救われるとは思ってもみなかったというか、まだ見ていない人はぜひオススメします。大人が観ても充分満たされる内容になっています。

まずは自分に与えられた責務だけです。
自分のやれること、得意なこと、好きなことで誰かの役に立てるかどうかですね。

大切な人から、あの世で褒められるかどうかはこれ次第です。

これは1等賞とか目に見える形なんかよりも難易度高いですよね。いつの日か、心の底から「大したもんだ」と言ってもらえるよう来年も頑張ります。