後付け360度カメラの説明書
以前シエンタに取り付けた360度カメラの記事にコメントされた方で、同商品を購入時に説明書が無かったとのことなので、こちらに説明書をUPします。
すでに現物の説明書は無いんですが、過去の画像がいくつか残っていました。商品名は「3D 360° Surround View System」とか「Panorama 4CH Cam Car DVR」や「3Dビューサラウンドビューシステム360度バードビューシステム」とか色々ありますが、商品の画像が一緒ならたぶん同じ商品です。
サイドカメラの取り付け角度は50度でした。横に50度、後ろ向きに50度で指定していますが、少々ズレても校正ポイントでどうにでもなると思います ↓
配線方法はメインのコントロールユニットにACCと常時電源とアースをつないで、前カメラのプラスはヘッドライトのハイビームのプラス線、左右カメラはそれぞれのウインカーのプラスへ、リヤカメラはリバース信号線につなぐよう指示されているんですが、問題はヘッドライトですよね。前方確認する度にハイビームにする訳にもいかないので自作スイッチを増設して対応しました。
モニターの中にノイズが出るようなら、カーナビの地デジやドラレコが干渉しているかもしれません。それぞれのプラス線とマイナス線を単独で引っ張るか、フェライトコアを入れる等対策してみて下さい。
最初に自作の説明書を紹介していきます。本来エクセルからPDF変換していたんですが、ブログにUPするには画像変換しなければならないのがネックです。あまりに見にくい場合は他の手段を考えようと思います。文面は英語の説明書をそのままグーグル翻訳してあるので妙な言い回しになっています。
1~4ページ目までが校正(calibration)方法で、5ページ以降は設定方法になっています。自作の説明書の校正方法は一番小さいサイズの車(light-duty vehicle)になります。コメントされたAzuさんは大きな車と言っていたので、MediumとLargeサイズは最後にUPします↓
ここでキャリブレーション完了です。1~4ページで何が行われたかというと、まず車の周りに付属のテープを貼っていき、指定されたポイントに箱を置いて、画面上のポインターを移動させて確定させていくわけです。最初は操作方法に戸惑うと思いますが、何度もやり直すうちに慣れていくので安心して下さい。そもそも最初に校正してから、気になる部分が続々と出てくるので何回も修正することになると思います。最初はさっさと進んでマージさせてみて、実際のモニターでどのように見えるか確認してから、慎重に校正し始めたほうが近道です。慣れないうちに校正するのは時間の無駄になります。
操作に慣れるコツとしては、元の位置から大げさにポインターを移動させてマージしてみて、モニターでの違い(ビフォーアフター)を比較することです。するとポインターの移動量(リモコンボタンのプッシュ量)が、モニターではどれだけ動いたか感覚的に入るようになります。これが出来るようになると、校正テープが無くても駐車場や信号待ちでも校正→マージが出来るようになります。
注意点としては、テープを地面に貼る際はきれいに掃除してからでないと剥がれやすいということ。砂利があるとくっつかないので風で飛んでいって無駄な時間を浪費してしまいます。ホウキで掃いて要所要所に重石などで固定することをオススメします。
それとリモコンの反応が悪かったら受信部(丸い突起物)の目の前で操作するようにして下さい。ちばっしーはここで大ハマリしました。
5ページ以降は設定方法で、どのタイミングで表示させるか、何秒表示させる等の設定画面になります。
11ページ目はドラレコ機能の設定方法です。
Medium-Duty Vehicleの校正ポイント
コメントされたAzuさんは大きな車両と言っていたので、続いてMedium-Duty Vehicleの校正方法です↓
Large-Duty Vehicleの校正ポイント
この3タイプの中に収まるサイズを選んで校正していって下さい。
校正する機会の多いのは前後カメラで、走行中や駐車する際に白線がズレるのが許せなくて何度も修正しました。これが決まると純正品を超えるクオリティになるので、何度も諦めずに挑戦してみて下さい。
修正する際はポインターを移動させた逆の方向に歪み矯正が入った記憶(うろ覚え)があります。例えば白線が外側にズレていたら、ポインターを内側に入れたいところですが、外に移動させて内側へ引っ張った記憶があります。これはもう何十回とマージして頂いて慣れるしかないと思います。
2年使用した感想
現在マツダ3の納車待ちなんですが、この後付け360度カメラは現行の純正360度カメラよりも良かった点が2つあります。それは前後左右の仕切りがないこと、それぞれのつなぎ目が自然に見えるところです。最新マツダ3には純正オプションで360度カメラを付けたんですが、試乗した際に感じた第一印象は「自分のカメラのほうが自然に見える」でしたね。
ネガティブな点はプラスチックレンズなところで、いずれ(3年目以降は)経年劣化で曇ってくる可能性が高いです。これを防ぐには事前にコーティングするか、ヘッドライトの曇り取りを試すか対策が必要かもしれません。(プラスチックレンズじゃなかったらごめんなさい)
いずれにせよDIYで360度カメラを取り付けようとする猛者は、そうそういないと思います。ちばっしーも2年前に情報収集した際、参考になる人が誰もいなくてとても苦労しました。どれだけマイナーかと言うと、ディーラーに「前の車の360度カメラは自分で取り付けたんですよ」と話すと「すごいですねー」などとは言われません。「あれは自分でどうこう出来るパーツじゃないですよ」という流れで全く信じてもらえませんw
そんな数少ないカスタムに挑戦しようとする勇気に、陰ながら応援出来ればと思います。