たくさん悩んで新昭和

ウィザースホームで新築(2013年12月完成)しました。家づくりのことたくさん書いてます。

最低モードを知っておく

引き続き「セツヤクエスト」ネタになります。

自分の値段」が把握出来たら項目ごとの一覧表を作り、3つぐらいの生活水準ランクを設定します。生活水準といっても貧乏・普通・裕福という分け方ではなく超貧乏・貧乏・普通という分け方になります。
たとえば一人暮らしの1年分の支出を想定して表を作ってみました。 

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これはあくまでも例えなので項目とか数字はテキトウなんですが、上の図の「最低モード」がいわば超貧乏状態ですね。これをしっかり把握しておくと強力です。自分が最低いくら稼げば生きられるのか・・ということが分かれば人生に絶望することもなく、普通に食べて安全に暮らせると思います。

不安定な時代だからこそ「最低モード」は大きな励ましになります。リストラされたり会社が倒産したら、すぐ自分なりの「警戒モード」や「最低モード」へシフトチェンジするだけです。いちいち悩まないのがコツというか、他にやるべきことがたくさんあるので決断は早いほうが傷も浅くすむと思います。

このモード設定が機能すれば後は自由です。無理のない範囲で予算を決めて淡々と記録していくだけです。どんなときも「最低モード」を意識出来れば自ずと贅沢しなくなるというか、自制心が強くなっていくので暴走しにくいと思います。また急な変化にも素早く対応出来るようになります。これは「計るだけダイエット」に似ているかもしれません。マメに記録していくことで無意識のうちに自制心が育まれていくように思います。

若いころ「自分の値段」を知らないまま稼ぎが増えていったことがあるんですが、全く貯金できなかったというか、何に浪費したかさえ覚えてなかったりします。貯金が出来始めたのは「自分の値段」を知って「最低モード」を意識してから。ちばっしーの場合は特殊かもしれませんが、年収10万円という極貧から新築するところまで来れました。

世の中たくさんの誘惑が転がってるので迷うこともあるかと思いますが、一番大切なことは足元だろうと思っています。収入が少ないために将来素敵な人と結婚出来なかったらどうしようとか、ずっと正社員になれなかったらどうしようとか、考えるだけムダですね。「最低モード」を把握出来て収入もクリアしていたら、もうお金のことは考えないことです。目の前の仕事に集中して一番近いお得意さんのことを想っていれば、後から収入がついてくるのは自明の理です。

一番やっちゃいけないことは3つのモードを無視して項目間で調整すること。たとえば高級車を乗りながら食費を削るとかですね。自らの根幹を削って見栄を優先させれば破綻一直線です。これは企業会計と一緒ですね。

一般的に失敗するケースなんですが「一日当たりのおこづかい」とか決めて旦那「もっとよこせ!」、カミさん「これでギリギリなの!」みたいなやりとりでお互いが疲弊していくパターンです。これの最大の欠陥は過去のデータを反映させていないこと。お金のつかい方は人それぞれなので、その人の価値観(自分の値段)に沿った設定値でないと混乱しやすいです。記録してから予算設定という順番がとても大切だったりします。

 

人は見えないものに怯えるというか、まだ見ぬ近い将来に対して必要以上に不安を抱いているように思います。戦場でリアルに待機している兵士ならまだしも、普通の人は今までごく普通の生活をしてきたわけで、たまにハラハラする程度です。

自分の値段」はそうしたことを気づかせてくれるし、「最低モード」は自分に何が大切かを教えてくれると思います。