たくさん悩んで新昭和

ウィザースホームで新築(2013年12月完成)しました。家づくりのことたくさん書いてます。

価格に比例していく営業対応

先日頂いたコメントの内容はすごく考えさせられるものでした。
「HMの営業の対応が悪すぎる」というもので、具体的には「契約前は何事にも優先してくれた」「契約後は打ち合わせの予定が取りにくくなった」「キッチンも家族だけで見に行かされた」というもので、個人的にはどこが悪いのか分かりませんでした。

もし自分がHMの営業マンだったら同じようにしていると思います。一番大切なのは契約してくれそうな人(給料に直結)です。すでに契約してくれた人はひと安心というか、露骨に差別するとバレてしまうので一応は丁寧に応対すると思いますが、契約書にハンコ押してくれるまでは、ものすごく頑張っちゃうと思います。

でも中には「対応がひどい!」と感じる人もいるかもしれません。実はHMとの付き合い方には施主にも工夫が必要というか、HMの価格によってある程度の覚悟が必要だよ、というお話しです。

 

高くて良いは当たり前、安くて良いはあり得ない

建築業界の名言です。「高くて良いは当たり前、高くて悪いはよくある事で、安くて良いはあり得ない」と言うのは、家の材料や仕上がりの品質の他に、家づくりする人たちの対応力(施主との時間)も含まれると思います。

下記の一覧では施工35坪ぐらいの大きさを想定したHMの価格帯別の営業対応力です。ちばっしーの個人的見解なので参考程度で見て下さい。一応他の人のブログから拾ってきた情報ですが、自分の把握している金額に近いのでだいたい合ってると思います。価格は本体価格や諸経費全て入ったものですが、これ以下では難しいだろうという価格帯にしています。

 

 35坪総額  代表的HM    営業対応  

A:2500万円~ 大手上位    ◎◎◎◎◎◎

B:2200万円~ 一条工務店等  ◎◎◎◎◎◎

C:1900万円~ 新昭和     ◎◎◎◎◎

D:1600万円~ タマホーム等  ◎◎◎◎

E:1400万円~ アイダ設計等  ◎◎

このランクは価格の差によって営業の接客時間や丁寧さキメ細やかさ等の違いを表したものです。もしかしたらAの中に雑な営業がいるかもしれないし、Eでもキメ細やかな営業がいるかもしれませんが、ザックリ見れば価格の高いHMのほうが断然有利です。

価格の中には材料費や工事費や宣伝費の他に人件費(営業マンの数や質)も入ってきますが、AやBクラスなら利益率が高いので一人の営業マンがじっくり施主と向き合うことが出来ると思います。反対にDやEクラスになると少ない利益でたくさん棟数を稼がなきゃならないので、その影響は施主との時間にも反映されるだろうと思います。

ちばっしーが考えていた新昭和の位置づけはちょうど中心なので、大手HMのような「至れり尽くせり」は望めないかもしれないけど、ローコストにありがちなトラブルは回避出来るだろうという想定でした。

 

価格と品質は一致して当然

若い頃はガストやサイゼリアへ行ってましたが、大人になるほどロイヤルホストや学生や若者が少なさそうな店を好むようになりました。若い頃はお金中心で選んでいたんですが、歳を重ねると静かなところでご飯食べたいとか、メニュー以外のところへお金を払うようになっていきました。

ローコストHMとのトラブルの中で「営業や現場監督に中々会えない」というのも多いですが、これは当然すぎる話しで「ガストに行ったら学生が多くて騒がしい」に似てると思います。

たとえば安価なファミレスほど騒がしい雰囲気は付き物なんですが、もし安価で静かなファミレスがあるとするなら、それは潰れる寸前というか、たくさん呼び込まないと(騒がしい雰囲気にしないと)儲けにならないですね。さらに注文取りにこなかったり料理頼んでも遅かったりしても、目くじら立てて怒る人も少ない(皆割り切ってる)と思います。

ローコストになるほど「相談したいのに会えない」とか「もう間取り決めなきゃいけないの?」とか「勝手に変更されてるんだけど」などのストレスは覚悟しておいたほうが良いです → なぜローコストHMはクレームが多いのか - たくさん悩んで新昭和

 

ローコストでも大手並みの対応を望むなら

騒がしい店を静かにさせる唯一の方法は、混雑する時間帯を避けることだけ。これだけで注文しやすいし確実に運ばれ来るし静かに食事出来てノントラブルですね。

基本的にHMの営業マンは土日祝日が忙しいので平日に会えば良いだけです。
忙しい日に無理やり割り込もうとしても、短い時間でどれだけ深い話しが出来るか分からないし「言った」「言わない」に発展するリスクもあります。でも営業さんがヒマな平日なら、たくさん時間を割いてキメ細やかに打ち合わせしてくれるかもしれません。もし自分がHMの営業だったら、こうした工夫をしてくれる施主はありがたいと思うし、色々わがままも聞きたくなってくるかも。
家は一生に一度と考えて施主自らも工夫(有給取るとか)することで、中々会えない営業さんとお腹いっぱい家の相談が出来るかもしれません。

 

営業マンとの向き合い方

営業との打ち合わせ時間は貴重です。おそらく回数にも限りはあるはずなので、「悩む時間」と「選択する時間」は分けて行動したほうがベストです。

ちばっしーの場合、気になる設備があったら候補となる型番を調べてメーカーショールームへ直接行きました。クリナップへは計4回行きましたねw そこで悩んで家族と相談し合い、あとはHMの営業さんと価格的な取捨選択に時間を費やしました。営業さんの前では「どれにするか迷っちゃう」なんて打ち合わせはしないです。「これがすごく欲しいけど予算オーバーになるかな?」という流れで、こちらのワガママを上手にコントロールしてもらってました。

 

施主が出来ることは「たくさん悩んで工夫すること」

後悔する家というのは「他人に任せた家」だけです。施主が自分で勉強して自分で決めていけば後悔する確率を減らせます。ちばっしーもたくさん他の人のブログ読んだりHM回って情報収集してきました。このブログも数年前のちばっしーが読んだら「これ絶対お気に入りにいれとこ♪」と思えるぐらいの情報量になってますw

どんな世界も価格の違いは必ず表れてきます。この記事を読んでる人は、くれぐれも大衆食堂で「騒がしい!」とか無茶なクレーム入れたりする施主にはならないでほしいです。自分に「至れり尽くせり」を望むなら、1坪100万円ぐらい準備して高級レストランへ行きましょう。必ず満足出来ると思います。

新昭和の場合、営業さんと現場監督(当時新人)ともに素晴らしい対応でした。もうお腹いっぱい付き合えたので大手HM以上と言いたいところですが、あまり立てても新昭和から何ももらえないので割愛しますがw ちばっしーも色々工夫してきたよ、ということ。

たくさん悩んで勉強して、平日選んで営業さんとたっぷり打ち合わせ出来たらハッピーな家になるはず!と信じて念願叶ったので、たぶんそんなに間違ってないと思います。