たくさん悩んで新昭和

ウィザースホームで新築(2013年12月完成)しました。家づくりのことたくさん書いてます。

外壁について

家づくりで(結果的には)一番悩んだところだろうと思います。どの外壁を選ぶかでHMが決まってしまうというか、どのHMも中身(躯体・仕様)が立派なので大きな違いといえば外壁です。どんな種類があってどんなメリットがあるのか、簡単に5つまとめてみました。


窯業系サイディング
一番多い外壁ですね。どこのHMも標準装備にしてると思います。安い&施工しやすさを重視した場合、窯業系サイディングが理想の外壁になります。ただし10年ごとに目地(コーキング)の打ち直し、20年ごとの塗り替え費用がかかってくるのと、デザイン性を重視する人は目地を気にする人も多いと思います。レンガ調であっても白い塗り壁風であっても、目地があることで「偽物感」が漂います。それじゃあ、いっそ他の外壁にしようかと思っても、家をローコストで考えたとき窯業系サイディングからは逃げられないと思います。これ以外の外壁はおよそ100~200万円上乗せされるからです。

最初は外観なんてどうでもいいと思ってたんですが・・せっかく注文住宅にするからにはこの辺にもこだわっていきたいと思っています。

樹脂系サイディング
長細い板のような樹脂を重ね合わせていくデザインで、よくペンションやログハウスとかにあるような壁です。アメリカやカナダでは主流のようです。この壁の最大の利点は壁と壁の間に目地(コーキング)がないところ。窯業系サイディングのような目地の打ち直しがないので、基本メンテフリーのようです。(上下に重ねれば目地の必要性はないですが、左右に張る場合は目地が必要みたいです)さらには樹脂の軽さは壁への負担、地震のダメージも軽減してくれると思います。デザインが気に入ればこの壁の恩恵は大きいですね。おそらくタイルやガルバよりは安いと思います。またサビや色落ちも心配もないので長い目で見れば最安かもしれません。
デメリットは施工例が少ないところ。一般的なHMでは実績のあるところを探すほうが大変かもしれません。なので施工出来る工務店を探したほうがいいかもしれませんね。

金属系サイディング(ガルバリウム鋼板)
デザイン最高ですね。シャープな印象でかっこいい家が多いです。窯業系サイディングのような目地もありません。ということは壁と壁の間の目地のメンテンスも必要ないということ。ガルバの家は設計士さんとかに依頼してこだわって建てたようにも見えます。現にHMで標準のサイディングからガルバへの変更しようとしたら、ものすごい費用UPになりました。これは標準用仕様のサイディングを大量に仕入れて安くしてるので、別途定価に近いガルバとの差額ですね。一般的なHMではほとんどやらないのが現実なんだろうと思います。

デメリットは錆ですね。防錆塗装されてるので何も問題がなければ30年以上の耐久性があるみたいですが、何も問題ないというのは奇跡的だろうと思ってしまいます。そもそも新築中(運搬中や施行中)に傷つくかもしれないし、近年多い突風とかで物が飛んでくるかもしれないです。ちょっとした傷から錆は広がってしまうので気が気じゃないですね。ガルバにしたら神経質になりそうなんですが・・それを乗り越えることが出来たら、ガルバだけが持つ唯一無二のデザインを手に出来そうです。

塗り壁
ちょっとした汚れも味になる・・経年劣化をも楽しめるのは塗り壁だけです。シャープな印象のガルバとは対局になるかもしれませんが、好きな人には譲れない塗り壁ですね。種類も豊富です。ジョリパッドを始め○○ウォールという名でもいくつもあります。大きく分かれるのは通気工法を取るか取らないか。安価な塗り壁は通気工法なしで壁に直接施工していきますが、色々デメリットも多そうです。たまに塗り壁の家の北側が黒いシミが浮いてたりしますが、あれはカビだそうです。壁の内側が結露してカビてしまい表面に浮いてくるそうです。さらに通気工法はクラック防止にもなりますね。なので塗り壁にするなら通気工法が必須になってきますが、そうなると費用もかさみます。一般的に通気工法で+30万、光触媒とかの防汚コーディングで+40万ぐらいかかりそうで、納得の出来る塗り壁にするまでには結構な金額になりそうというか、建てた後のメンテ費用もそれなりにかかってきます。一般的には塗り替えになると思いますが、足場を組む以上窯業系サイディング同様の費用がかかりますね。

タイル
最大のメリットは耐久性でしょうか。ガルバや塗り壁と比べて汚れにくいし錆びないし色落ちとかもないです。外壁の中では一番高級に見えるというか、価格も高級ですね。厚みのあるタイルほど価格も高く、見栄えもUPしていきます。
最近になって安価な薄いタイルの種類も増えてきてはいますが、それでも他の外壁と比べると高額です。木造建築なら乾式タイルが主流で、無地のサイディングの上に貼り付ける工法ですね。下地となるサイディングには目地がありますが、その上にボンドが塗られてタイルが貼られていくので、下地の目地が全て隠れる&紫外線に触れないので劣化しないというか、ほぼ半永久的な耐久性を誇ります。

 

デザインはガルバ、長期的にはタイルが良さそうです。後悔しないようじっくり選んでいこうと思います。