後悔しないＨＭ選び（惑わされないようにしよう！）

中堅ＨＭは活気があります。チラシやＨＰに「今なら太陽光プレゼント！」とか「グレードＵＰキャンペーン」とか華やかな印象がありますが、ここはグッと堪えて総額比較です。また、実際訪問すると「今なら特別に値引きします」とか言われますがここもさら～と聞き流しつつ総額に反映させていきます。
ＨＭには得意分野があります。元々頑丈な躯体を売りにしていたり、使ってる材料が良質だったり、設備がワンランク高いものだったりとそれぞれ持ってるアイテムがバラバラだったりします。家はひとつのアイテムだけでは完成出来ないというか、得意なところと苦手なところ色々合体して「家」ですね。

Ａ社はカーテンや照明等全て入って１,７５０万円
Ｂ社は太陽光３ｋｗただでもらえて１,８００万円

こうした場合パッと見はＢ社がお得に見えてくるんですが、諸経費入れて同じ条件（Ａ社にも太陽光追加）で総額比較してしまうとほぼ一緒になったりします。どちらか安く建てたい場合はＡ社です。Ｂ社はイラナイといっても太陽光分加算されてしまいますね。

提示された価格が適正かどうかは他のＨＭの総額と比較することで見えてきます。ＨＭごとの得意と苦手がごちゃまぜになった後の価格なら惑わされないですね。比較しているＨＭの中に「エアコン５台無料サービス」とかあったら、他のＨＭの予算もエアコン５台分ＵＰしないとフェアじゃないし登記費用や火災保険料等の諸経費の価格差も見逃さないようにしなければなりません。

一番悩ましいのは「今契約してくれたらこの価格！」ですね。もしこんな風に言われたら迷わず候補から外したほうがいいです。それよりも「良い返事が聞けるまでずっとお待ちしてます」と言えるＨＭと契約したいもんです。
「今契約してくれたら」というのはＨＭ側の都合というか、施主の気持ちを大切にしてくれないＨＭはトラブルの元ですね。よく「契約後に営業マンの態度が変わった」というパターンがありますが、その典型が「今契約してくれたら」ですね。契約をせかすようでは「一生懸命なのは最初だけ」と言ってるようなもので、いわゆる「喉元過ぎれば熱さを忘れる」の例えに直結していきます。営業マンの腹の中は「契約だらけ」であってもそれが前面にくるようではアウトですね。たとえキャリア不足な感じでも施主の要望を受け止め続ける営業マンのほうがハッピーになれると思います。

そもそも「今の値段」なんて関係ないです。冷静に総額比較すればすぐにハッタリということが分かるというか、総額比較はどこまでも正直です。