たくさん悩んで新昭和

ウィザースホームで新築(2013年12月完成)しました。家づくりのことたくさん書いてます。

ほんとは怖い住宅ローン

「家を購入したい!」と思い始めると冷静さを失ってどんどん突っ走ってしまうと思います。何としても住宅ローン審査を突破して夢を実現させねば!という風になると思いますが、ほんとは住宅ローンって怖いんですよ、というお話しです。

よく家賃払うより住宅ローンのほうが将来的に得とか耳にしますが、これを鵜呑みにしてしまうと危険です。住宅ローンと自己破綻というのは案外身近な関係だったりします。

 

そもそも借り過ぎてしまう

一般的に会社員とか安定した職業の人は返済比率で借入限度額が決まります。年収600万円の25%とした場合、年間返済額150万までとかですね。若い人なら30年ローンで3,000万円ぐらい借りられると思いますが、そんなに借りたら危ないです。

審査の元となる年収は手取りじゃありません。年収600万円の手取りを480万円とした場合、平均月収40万円に対して10万円の返済は厳しいです。実は返済額と金利以外にたくさんお金がかかってきます。

 

金利以外にかかる費用

住宅ローンは額も期間も長いので金利が上昇すればあっという間に家賃越えしてしまいます。さらに団信保険や火災保険、固定資産税等の賃貸の頃にはない大きな費用が待ってます。それぞれ支払うタイミングも違うんですが、1ヵ月平均すると2万円ぐらい上乗せされるイメージです。

 

修繕費の積み立てが出来ない

マンションなら修繕費の積み立てが強制的に行われるんですが、戸建ては努力しないと積立てられないです。どちらかというとマンションのほうが資金的に困難なんですが、それはまた後でまとめてみようと思います。

10年ごとに屋根や外壁塗装に100万円、水回りや電気設備、ベランダ防水やシロアリ対策等でも50万円ぐらい必要なので最低でも毎月1万円ぐらいは積立てておかないとヤバイです。

家計がカツカツの場合メンテナンスが出来ない可能性が高く、そうなるとローンが残ったまま手放す可能性も。

 

支出は年々上がっていく

子供の養育費は人それぞれかと思いますが、一般的には1人1,000万円かかると言われてます。私立に通わせたり、習い事や部活で活躍したり、大学まで行かせればそれ以上かかりますね。年齢によってまとまって出ることもありますが、平均すると1ヵ月5万円ぐらいでしょうか。

特に若い人はこの辺を考慮しておかないと大変です。さらに日本は借金大国なので今後も増税社会保険料も上がっていくと思います。

新婚&共働きで借入限度額カツカツで住宅ローン組むと・・

 

住宅ローン破綻は即自己破産に

限度額いっぱいまで借りた状態でリストラされると、間違いなく自己破産になります。住宅ローンが破綻すれば自宅を売り払うことになるんですが、たくさん借りてる人は必ず残債が残ります。残った借入金は原則一括返済になるので、結局のところ自己破産しかなくなります。

一番多く破綻するケースは定年が見え始める年齢と言われてます。借入した当初は繰り上げ返済する予定だったのに、給与カット&家計の上昇で余裕がなくなるパターンですね。ローンを抱えたまま定年を迎えてしまいギブアップという流れです。

 

適正な借入限度額とは

返済比率は手取りの20%までが理想だと思います。年収600万円の人は手取り約480万円に対しての20%ですね。返済期限を60歳までとした場合の借入限度額は、30歳で2,500万円、40歳で1,700万円ぐらいでしょうか。年齢によって頭金の額も変わってくると思いますが、500万円は欲しいところです。

なので自分は庶民だなーと思う人は2,500~3,000万円までの家に留めておいたほうがいいです。土地代1,000万円とすると建物2,000万円というイメージですね。2,000万円あれば外壁総タイルの家が手に入ります。

年収500万円の人は借入限度額2,000万円ぐらい。これに頭金400万円入れて、土地700万円+建物1,700万円というイメージで購入出来ると思います。千葉市周辺であればこの3社で充分満足する家が建てられると思います。

年収400万円以下の人は家を購入しないほうがいいです。家にも最低価格があるので、頭金を多く入れないと普通の家が買えません。

 

まとめ

毎年2万人以上が住宅ローン破綻していると言われていて、その多くは3,500万円以上の借入に集中しているようです。普通に考えて年収800万円以上の人が毎月14万円以上返済してるんだろうと思うんですが、収入が減らなければ何も問題がないわけです。問題はリストラや倒産ですね。うまく再就職したとしても毎月14万円の負担はキツイと思います。

庶民にとって毎月返済額のボーダーラインは8万円だと思います。30歳代の平均所得を450万円とした場合およそ20%ぐらいの返済比率の1ヶ月分という感じです。いきなりリストラされても掛け持ちで仕事すればやりくり出来そうな金額でもありますね。

身の丈以上の家を購入すると後で大きなシッペ返しが来るかも・・

 

続編書きました。ほんとは怖い住宅ローン2です ↓

 

 ローン以外にも色々怖いけどしっかり対策すれば大丈夫!

 

 予算があやふやだと、ものすごーくストレス抱えるかもよ ↓

tibassyi.hatenablog.com

 

追記

住宅ローンに関しての問い合わせが多いので、この記事だけコメント欄の承認を見送ります。お金の相談はちゃんとした専門家にしたほうがいいです。
このブログは「なるほどねー」とか「ちばっしーはケチだなー」ぐらいで読んでもらえたらと思います。

これはあくまでもちばっしーがそう思うだけです。
同じ年収でもずーーと安泰な公務員と、自営業では雲泥の差があると思います。明日をも知れないちばっしーは少し厳しめに判断しているだけなので、年収400万円以下の人が必ず破綻するとは限りません。

ひとつヤフー知恵ノートに書かれてる記事を紹介しておきます。
この方は自己破産したときの体験を面白おかしく書いているんですが、時系列追いながら収入と支出を明らかにしているのですごく勉強になります。この方は年収500~600万円で4000万円借入れて最終的に破綻します。この数字を自分に置き換えればある程度の予測が出来ると思います。

【警告】 マイホーム購入から自己破産まで 【大和編】 - Yahoo!知恵袋

全部で5部構成になっています。